矯正歯科 orthodontics
矯正歯科について

矯正歯科治療の目的は、単に歯並びを美しく整えることだけでなく、歯を正しい位置に動かし、上下の歯の噛み合わせ(咬合)を改善することを目指します。
これにより、食べ物を効率よく噛み砕けるようになり胃腸への負担が軽減され全身の健康維持に役立ちます。
また、歯の重なりがなくなることで歯ブラシが届きやすくなり、虫歯や歯周病、口臭の原因となる汚れの除去が容易になります。さらに、歯並びが整うことで笑顔の印象が改善され、審美性の向上にもつながります。
矯正治療の流れ
1. 矯正歯科治療のご相談
矯正歯科治療に関するご質問や疑問に丁寧にお答えし、治療の流れやメリットについて詳しくご説明いたします。
また、患者様の状態に合わせたおおよその治療費のお見積もりを作成いたします。
2. 精密検査
正確なお口の状態を把握するためには、歯科用CTやデジタルレントゲン撮影、口腔内ならびに顔貌の写真撮影、光学スキャナーによる精密な歯型模型の採取・作製、噛み合わせのチェックといった多岐にわたる精密検査が欠かせません。また、必要に応じて顎関節の撮影や、お口の状態を確認するための唾液検査や歯周病検査も実施し、これらの結果に基づき最適な治療計画を立案します。
3. 診断
精密検査の結果をもとに診断し、その診断結果を丁寧に分かりやすくご説明いたします。その上で、使用する治療装置や治療費用、治療のスケジュールなどについて詳しくご説明し、患者様にご理解いただきます。
ご不明な点やご質問は遠慮なくお尋ねください。治療計画にご納得いただけましたら、いよいよ本格的な治療へと進みます。
4. 治療
治療開始にあたり、まず歯みがきの練習やクリーニングを行い、その後矯正装置を装着します。矯正装置の装着期間中は、1~2ヶ月に1回程度ご来院いただき、30~60分かけて調整やチェックを行います。
矯正装置の装着期間はおよそ2年間です。歯がきれいに並び矯正装置を外した後は、歯並びが元に戻るのを防ぐため、保定装置(リテーナー)を2〜3年間装着していただきます。
この保定期間中は、約3〜4ヶ月ごとに通院が必要です。なお、保定期間中に指示通りに装置を使用し、定期的に通院していただいた場合に限り、矯正再治療の保証が受けられます。
5. メンテナンス
保定期間が終了し、歯の位置が安定した時点で、矯正治療は完了となります。
定期検診を通して、お口の状態をチェックし、専門的なクリーニングを行うことで、お口のトラブルの予防や虫歯・歯周病の早期発見・早期治療につなげます。
矯正後の美しい歯並びと健康を長く維持するために、継続的なケアを大切にしましょう。
矯正歯科の種類
マウスピース型矯正(歯科)装置

歯の表面に固定する従来のブラケット矯正とは異なり、取り外し可能な透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯並びを整えていくシステムです。
主な特徴とメリット
マウスピースは薄く透明であるため、装着していてもほとんど目立たず周囲に気づかれにくいのが最大のメリットです。
さらに食事や歯みがきの際には取り外しができるため、普段通りにお食事を楽しめ、口腔内の衛生管理(ブラッシング)も容易に行えます。
裏側矯正(舌側矯正)

歯の裏側(舌側)にブラケットやワイヤーといった矯正装置を装着して歯を動かすシステムです。
主な特徴とメリット
装置が歯の裏側にあるため、表からは装置が一切見えず、まわりの人に治療していることを気づかれずに済むのが最大のメリットです。
審美ブラケット

歯の色に似た素材(セラミックなど)のブラケットを使用する矯正システムです。
主な特徴とメリット
ブラケットの色が歯の色に近いため、従来の金属(メタル)ブラケットよりも目立たず、使用するワイヤーも白いもの(ホワイトワイヤー)を選択することでさらに目立たない治療が可能となります。
また、メタルブラケットと同じ矯正システムであるため、ほとんどの症例に対応できるという幅広い適用性も特徴です。
メタルブラケット

小さな金属の装置を一つひとつ歯面に装着し、そこにワイヤーを通して歯を動かす、最も一般的な矯正装置です。
主な特徴とメリット
矯正治療において長い歴史がありほとんど全ての症例に対応できる汎用性の高さと、他の矯正装置に比べて治療費用が最もリーズナブルである点が大きなメリットです。
ただし、金属を白い歯面に貼りつけるため、目立ってしまうというデメリットがあります。
部分矯正

「前歯の軽微なでこぼこ」や「一部の歯だけがずれてしまった」といった部分的な歯並びの乱れを整える矯正治療です。
歯列全体を動かす通常の矯正治療とは異なり、特定の歯だけを動かします。
主な特徴とメリット
一部の歯だけを動かすため、通常の矯正治療に比べて治療期間と治療費用を抑えられるというメリットがあります。
ただし、噛み合わせ全体を大きく整えることは難しいシステムです。
よくある質問(FAQ)
- 矯正治療はどれくらい痛みがありますか?
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矯正装置を装着した直後や、調整後に歯が押されるような違和感や軽い痛みを感じる場合があります。
しかし、ほとんどの方が数日〜1週間ほどで慣れ、日常生活に支障が出るほどの強い痛みが続くことはほとんどありません。マウスピース矯正は特に痛みが少ない傾向があり、生活になじみやすい治療法です。
痛みの感じ方には個人差があるため、気になる場合は遠慮なくご相談ください。
- 矯正治療にかかる期間はどのくらいですか?
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一般的に、歯列全体の矯正では約2年〜3年が目安となります。
さらに、歯並びを整えた後は後戻りを防ぐために 保定装置(リテーナー)を約2〜3年装着していただきます。
部分矯正の場合は治療範囲が限られるため、数ヶ月〜1年ほどで終了するケースもあります。
精密検査の結果に基づいて、患者様それぞれに最適な治療期間をご説明いたします。
- 仕事や学校、日常生活に支障はありませんか?
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多くの患者様が普段通りの生活を送りながら矯正治療を続けています。
● マウスピース矯正は透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際に取り外しが可能
● 裏側矯正(舌側矯正)は装置が見えないため、人前に立つ職業の方にも人気
● 表側矯正(審美ブラケット)は目立ちにくい白い素材を選べる
など、ライフスタイルに合わせた治療方法をお選びいただけます。話しづらさや違和感は、ほとんどの方が時間とともに慣れていきます。
- 矯正治療中の虫歯や歯周病が心配です。どうすれば良いですか?
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矯正治療中は装置の周りに汚れが溜まりやすいため、普段より丁寧なセルフケアが重要です。
当院では、歯磨き指導やクリーニングを適切なタイミングで実施し、虫歯や歯周病の発生を予防しながら治療を進めていきます。
また、マウスピース矯正は取り外しができるため、歯磨きがしやすく衛生管理がしやすいのも特徴です。
治療中もお口の健康を守れるよう、専門的なサポートを行いますので安心して治療を続けていただけます。
